１１月３０日、アルファロメオチャレンジ東北シリーズ第３戦が行われた。

今までの会場は仙台ハイランドであったが、今回は菅生サーキットで、初めてのコースになる。
大田さんは以前「気持ち良く走れて好きなコースだ」と言っていた。
コース図を見ると緩やかなコーナーが多い。
予習として動画サイトの映像を片っ端から見ておいたのだがあまりイメージが湧かなかった。

レース当日は冷たい雨に降られて非常に寒かった。天気予報では晴れだが凍結なんてしてないだろうか。
いつものようにテープ貼り等行い、メカさん達に車両をチェックしてもらう。
始めにレース参加者の２０分のプラクティスがあった。
走行に先立ち、太田さんからコースの各ポイントでのコツや注意の解説があり、最後に「初めてのコースであり、プラクティスは時間も短いのでコースを覚えるだけで良い」という指示があった。

ともかく走ってみなければ始まらないと、飛び出してみたは良いが、一周目でリアが大きく滑った、
コースもタイヤも冷え切っているようだ。
周囲の車もスピン、コースアウトが続出している。
無理せず落ち着くことが第一だ。

このコースは全長３．７ｋｍと、仙台ハイランドより若干短いが、コーナーは１２と少なめである。と言うことは高速よりのコースになっている
コースレイアウトは、駆け抜けるコーナーと回り込むコーナーがあり、２つを１つとみなすラインを取るコーナーとあってややこしい。
最終コーナー途中からストレート中ほどまで急な登り坂になっている。

課題は駆け抜けるコーナーの経験が少ないこと。スピードが乗る所だけにタイムに大きく係わるポイントだ。
特に第３コーナーは失敗する人が多く、最後まで攻略出来なかった。

フリー走行で感覚を掴んでから、２０分の予選が始まった。
１周目、２周目と慎重に様子を見ながら走っていたが、予選はたった２０分、のんびりはしてられないと３週目にペースアップ。
もうタイヤも温まったと思ったのだが。またもレインボーコーナーでコースアウト。
太田さんはアウトの縁石は踏んで良いと言っていたが、あまりに危険である。
しかしながら、続くバックストレートでスピードを乗せる為には立ち上がりで十分に加速しなくてはならない、タイムにも大きく響きそうだ。
ジレンマを抱えつつも丁寧に、スムーズに無事に操作することを心がけるようにした。
結果はタイム １’５８”と振るわず、２６番手になったが仕方ない、
この状況で攻める腕（度胸？）がなかったのだから。

再びフリー走行があり、TEZZO RACERS CLUB特典の目玉企画、太田さんドライブによる同乗走行が行われた。
ここでワンポイントレクチャーで聞いた内容と、実際の走行を重ねて体感できるのである。そして、問題のレインボーコーナーで私のラインは決定的に間違っていたことが判明した。立ち上がりでアウトに膨らむのが早すぎていたのだ、そのために加速時に辛くなっていたのだ。すぐに自分で運転して、ラインを頭に焼き付けるように走行した。

そして迎えた決勝レースは８周で行われる。
予選を消極的になってしまい、後方からのスタートになってしまったのは仕方ないが、グリッドについてその景色には驚いた。強烈な上り坂のせいで前の車の先は空が広がっている！スタート地点で何が起こっているのかまったく見えない。しばらくして前車が動き出したのでスタートと理解した。

そして始まったレースのＳ字コーナーの先で渋滞が起きていた。接触事故が発生し、コースに破片が散らばっていた、慎重に通り抜ける。スタートのハンデを少し取り戻せた気がるが、ここから３〜４周はダンゴ状態で進むこととなった。前を行く１４５との速度差は感じられない、ワンチャンスがあれば交わせるかもしれない。
しかし後からも迫られている。しばらく周回を重ねると、後続はバックストレートで差が付き出した。レインボーコーナーがうまく回れている証拠である。前車は追いつきそうで追いつけない。それどころかジリジリと差が広がり始めた。６周目あたりで前後どちらも離れてしまい、モチベーションが下がってしまったが、そのまま走りきり、フィニッシュを無事に迎えることが出来た。

結果は総合２１位、クラス最下位。
正直、残念さは残った、もう少し頑張れたかも知れない。
でも無傷でゴール出来たのだから、次に頑張ればいい。
ともかく今年のアルチャレは終了となった。

自分でも意外な気がするのだが、アルファロメオチャレンジに出場するようになったのは今年からだった。
東北シリーズにフル参戦したので３回だ、まだまだ初心者のレベルだろう。これから更に腕を磨き、「同クラスの人と競えるようになる」ことを来年の目標としたい。

メカの皆さん、事務局の皆さん、来シーズンも宜しくお願いします。