2009年度活動スケジュール







↑TEZZO by Tetsuya Ota



↑太田哲也KEEP ON RACING


2008年7月12日筑波サーキット走行会レポート  

会員No.121 伊藤広一
 
車種 アルファGT 2.0



 今回のドライビングレッスンは僕の人生にとって4回目のサーキット走行。といっても半年程度の間で3回の走行。レースデビューとなった前回のARC東北第一戦の余韻を引きずりつつ、3週間後に迫ったARC東北第二戦に向けてイメージを作っていくためにも是非参加したかったイベントだった。しかも今回は15分×4回の走行枠はTRC専用枠とのことで、安心して走ることができそう。

 当日は3時半に起床し、すぐに天気予報を確認するとアナウンサーのお姉さまが「今年一番の暑さになるでしょう」と涼しげに話している。慌てて前の晩に支度した装具に加えて暑さ対策のために冷凍庫から保冷材をたっぷり詰め込んで4時半に出発。 夏の早朝は本当に気持ちいい! 車窓全開でいざ筑波へ。

 稲垣メカのファクトリーに到着するとメンバーの皆さんも続々到着。間もなく太田さんも到着し気持ちが徐々に高まってくる。今回の走行にあたっては1週間前にTEZZOマフラーを装着しタイヤも新品のブリヂストンPOTENZA RE-01Rを装着。初めて走るコースだけど人馬(?) ともにコンディションは良好。タイムは気にしない、と言ったらウソになるけど、短いなりに難しそうなコースなので何とか8月の仙台に向けて収穫を持って帰りたい。
ああ
 ピットに集合しドラミを終えチームミーティング。コントロールタワーからは平坦なコース全体が見渡せるのでイメージが作り易い・・・・はず。ところがコースを走っている車を見ると1コーナー・第1ヘアピン・その後の左複合コーナー、みんなラインがバラバラで苦労しているのが良く判る。GTOこと太田さんのワンポイントアドバイスは「ここはアクセルを開ける我慢が必要」とのこと。

 コース図とにらめっこしてラインのイメージを自分なりに作り、いよいよ最初の走行開始。1回目の走行枠は太田さんに続いてカルガモ走行。今回は順番を入れ替えながら周回を重ねる方法だったが、実際に走ってみるとやっぱりライン取りが難しい。最初の数周は太田さんも色々とラインを試しているように見えたけど、特に第一ヘアピンのライン取りが難しい〜(泣)。ここの立ち上がり次第で次の複合コーナーの侵入ラインが全く変わってしまうので、考えながら走らなければならない。カルガモ走行の時点ではヘアピンのクリップを奥にとり、次の左コーナーは比較的手前からインベタぎみに曲がるのが自分のタイミングに合っているように感じた。

 最初の走行を終えた後の太田さんコメントは「ここは安全マージンが高いので上級者はヘアピンでV字ターンを練習してみよう」。サーキット走行4回目の自分はまだまだ初心者だけど、言われるとやってみたくなくなる(笑)。走行前の頭の中では「ブレーキを遅らせブレーキを残したまま素早くハンドルを右に切る」という自己満足度95%のイメージが出来ていたのだが、実態はハンドル操作が早すぎたのか「どアンダー」。進入速度が速すぎたのか? 次の周回では気持だけブレーキを早めにしてハンドルも一気ではなく徐々に深く切るようにしてみると、「おぉっ!V字ターン」と思いきや、おつりがくるほどのオーバーステア。はぁ〜 やっぱり難しい。午後の走行はこのヘアピンから左複合コーナーの走行に焦点を絞って練習しよう。

 走っている時には忘れているのだが、ピットに戻ってくると気が遠くなるような暑さで、全身チャーシュー状態だ。ボリュームたっぷりの昼食を摂り、直ぐに午後の走行開始。ベルトで締め上げたお腹がキツイ(笑)。より油の乗ったチャーシューの出来上がり?? 午前の課題だったヘアピンも、ブレーキの抜き方とハンドルを切るタイミングが徐々に判ってきて、ターンもU字⇒V字に近づいてきた。ただし再現性に問題があるのはまだまだ未熟な証拠ということ御愛嬌。続く左コーナーはアクセルを我慢してインベタ気味に曲がることで姿勢安定してアンダーも抑えることができるようになってきた。

 そして最後の走行は関係者の皆様のご配慮によりグリッドスタート! 「なんちゃってレース」だ。暑さでバテバテなのでだが、いざグリッドにつくと疲れなど忘れてしまっている。まだまだビギナーの自分は二回目のグリッド。今年4月の人生初のレースでは車窓から見る景色がまるでTV映像のようで、シグナルではなく周囲ばかり見ていたのを思い出す。二回目ということもあり今回は前に集中できている。  が! シグナルが消えた瞬間、またしてもシグナルを見つめ続けてしまいワンテンポ出遅れてしまった。1コーナーの進入で同じくGT2.0に乗る先輩に置いていかれてしまった。くやしいけど、これが今の僕の実力。そう思うと後は比較的冷静に走ることができた。レース前3回の走行の成果を確認するようにライン取りに集中してミスをしないように周回を重ねる。

 4周目か5周目だった思うが、ストレートでミラーに赤い159が急接近。最後尾からスタートした師匠がもう後ろにいる。どうせ直ぐに抜かれるのは判っているから、せめて恥ずかしくないようにラインをしっかりキープすることに集中しようと思うのだが、なにせGTOこと太田師匠がピッタリ真後ろにくっついている。これは相当のプレッシャーです(笑)。問題のヘアピン、なんとかイメージ通りにクリア。続く左コーナー、これも自分なりには無難にクリア。続くシケイン、出口で僅かにアンダーが出た瞬間にこれまで後ろに見えたGTOが真横に、そしてあっという間に159のシャープなリアビューが見せつけられることになった。こうなったら最後の仕上げに限界カルガモ走行だ! といってもラインをトレースできたのは1週半ほどで、GTOはどんどん先に行ってしまい、仕方なく「親離れ」。そこから先はクラブの先輩である廣畑さんのGTにくっついて周回を重ねたが、さすが兄鴨(失礼)! なかなか追いつけず、3周ほど走行した時点でチェッカー。

 グリッドスタート体験のための「なんちゃってレース」のはずが、自分を含めて終わってみると皆さん熱い走りを重ねたようで、マシントラブルのGTAを除いて皆さん完走。本当に走るのが大好きなんだ、と実感。その中で一番熱かったのは最後尾から怒涛の追い上げで見せたGTOこと太田師匠かも。あの体力は普通ではありません(笑)。

 着替えを済ませて反省を兼ねた座学の席上、太田さんから笑顔で「みんな速くなったね〜」と第一声。初めて走るコースなので比較できるタイムが無いのだが、それでも太田さんから言われると素直に嬉しい! そして8月のアルチャレ東北第2戦に向けてのイメージトレーニングの材料が出来たのも大収穫。今年初体験の猛暑だったが、太田さんの笑顔と激励、そして仲間達との充実した時間はとても清々しいものでした。

 今回はTRC専用枠での走行という望外のご配慮を頂いた主催者と、暑さの中で指導・支援頂いた太田さん、メカニックの皆さん、そして事務局の皆さんに感謝します。ありがとうございました。



 








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