2009年度活動スケジュール







↑TEZZO by Tetsuya Ota



↑太田哲也KEEP ON RACING


TEZZO RACERS CLUBレポート

Volkswagen Golf GTI Cup Japan
スポーツランドSUGO(宮城県)

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Golf GTI Cup 2007 第5戦

日時:10月14日
会場:スポーツランドSUGO(宮城県)
天候:晴れ
コース状況:ドライ
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by TRC Npo.125 野澤 健児



 今回は、Golf GTI Cupの第5戦 最終戦の参加レポートをご報告致します。今回のGolf GTI Cup最終戦は、走行距離100km周回数26週のシリーズ唯一の耐久レースと成ります、この為レース中盤でのピットインが義務付けになっており、ドライバーの交代が出来る様になっています。KORからは伊藤真一選手がエキスパートクラスで出場して頂き今回も2台体制での参加となりました。


2007.10.13 Free practice(前日練習走行)


 今回昨年に続き、東北仙台でのレースという事で2度目の宮城県入りですが、私は九州からの参戦で、日本国内で行った事のある最北の地と成っておりまして、日没が早いのと日が落ちてからの冷え込みにちょっとしびれていました。練習走行当日は、天気も良く午後からの走行と成っていましたので、お昼のランチに仙台名物牛タン定食でも食してからと思っていましたが、同行している妻が牛タン食べれないとの事から却下、「そんなのかんけーねー!」と言いたかったが、同行して頂いている手前頭は上がりません。仕方なくハンバーグを食べて菅生サーキットへ向いましたが、仙台市内から高速道路へのアクセスも良く30〜40分ほどで到着、仙台には菅生の他にもサーキットがありモータースポーツを楽しむには良い環境だと思います。さて話はそれましたが、菅生サーキットに到着するとメカニックの方に準備万端で迎えて頂き、2ヶ月ぶりの再会で近況など話していると今日の練習走行は、伊藤選手が阿部典史(ノリック)氏の葬儀参加の為、太田監督が試乗される事との事。翌日のARCの東北第3戦参加も控え、太田監督にはスケジュールの忙しい中マシンのセッティングに試乗して頂き、メカニックと話合いで詰めていき、午後からの2回の練習走行で、タイヤのエアー圧・車高とベストを探っていく所には、明日予選で行き成り走る伊藤選手の為にベストにしたいと思うプロ意識の強さを見せて頂きました。と言う訳で私は、ほとんど太田監督の詰めて貰った27号車セッティングのコピーで、出来上がり!?と言うよりも、この菅生サーキットのアップ・ダウンの激しいコースに慣れるのに四苦八苦していまして、安定したタイムを出すのに精一杯でした。
追伸、この菅生サーキットは二十数年間前の映画「汚れた英雄」の撮影されたコースで、当時高校生だった、私も2輪レーサーに憧れていたころの作品で最終コーナーのシケインから上り坂を駆け上がりホームストレートを駆け抜けてゆく場面は、今でも強い印象が残っています、当時の憧れのサーキットでした。



2007.10.14 Qualifying(予選)


 当日は、朝から車検・メディカルチェックと予選前ブリーフィングまでが早かったので、早めに会場入りしたのですが、またまた伊藤選手はもっと早く到着されていました。はや!と思いながらまずはご挨拶させて頂くと、シャンパン飲み過ぎで調子悪いとの事でした、伊藤選手が弟のように可愛がっていた、ノリックが好きだった飲み物がシャンパンだったからと話してくれる伊藤選手は、この一ヶ月に二輪レーサーが3名も無くなっている事を話してくれました、プロレーサーの伊藤選手が傷心されている事はチーム一同が分かっていました、予選開始前にメカニックの方から、喪章を手渡されお願いしますと言われた時にはチーム皆が悲しみを共感している事を強く感じました。尚、当日はARCの東北第3戦と重なった事もあり、太田監督不在でのレース参戦となりました。
 予選が開始されると、伊藤選手は様子を観てからと言う事で先にコースインし、タイム計測を2本取ったらピットに戻る予定でしたのでコース上の電光掲示板のトップタイムを目標に走行しピットへ戻ってくると、伊藤選手がタイムアタックに出て行った後でした、その時点で全体の2位のポジションでしたが、伊藤選手が1本目の計測で自分のタイムを上回り2位のタイムで続けて2本目のアタックに入って行った所で、其の時点でのトップタイム保持者の浜崎選手がピットアウトして行ったので、続いて再度コースインして浜崎選手を追いながらのタイムアタックを一周しましたが、浜崎選手も最初のタイムは更新できず、ピットへ戻って電光掲示板を見るとNo.27が一番上に標示してあり、伊藤選手がPPの獲得と成っていました。流石に菅生サーキットから家が近いとは言っても、練習走行なしで、タイムを出せる所には恐れ入りました、またその下準備をきっちり仕上げてくれた太田監督のセットアップの賜物だと思いました。私は何とか3番手で踏みとどまり、TEZZO RC最高位の決勝グリッドを獲得できました。


2007.10.14 Race(決勝)


 決勝は、予選が午前中の10時半には終わっていた為3時間近く空いていましたので昼食もすませて、同時に開催されていますフォルクスワーゲンのサーキットトライアルの走行を観戦していました、基本的には各自のタイムアタックなんですが参加者の皆さん気合の入った走行で、あちこちでバトル状態である意味こっちの方が観ていて面白いかもと思いつつ見入っていました。午後1時10分から決勝のコースインが開始され、スタートグリッドでPPの伊藤選手の真後ろに並んだ姿は、太田監督に観てほしかったなとちょっと残念でしたが、とにかく決勝では何とか前に着いて行きピット作業を含めて1つ順位を上げたいと思いながら、ローリングスタートが開始され最終コーナーから上り坂でメインスタンドへ戻ってくるコースでPPの伊藤選手が徐々にペースアップしスタートして行くのですが、後ろに気を取られていて前車の加速に着いて行けずスタートが少し遅れてしまい焦る為かペースが上がらず後方からの追い上げにポジションキープが一杯で伊藤選手・浜崎選手に離されていく状態が5〜6週続き何とかペースを取り戻せた時には5秒以上は離されていました、10週目が経過しピットインのサインがピットより出ていましたが、丁度この時点で後車とのギャップを開きだしていた時なので、もう少しアドバンテージを開いてピットに入ろうと、次の週でピットに入る意思をメカニックに伝えて次の週回でピットインし、義務付けのエンジンストップと一度車から降りて審査員に確認して再度乗車する動作と、メカニックは一名で四輪全部のホイルナットを増し締めする作業を迅速にして頂き、ロス無くピット作業を終了しコースへ送り出してくれました。コース復帰後は前後に全く他車が見えず、一人孤独な単独走行で目標が確認できないのでミスしないでプッシュを続ける事に集中し、3〜4週目にホームストレートへ戻ってくるとピットから前車の77号車がピットアウトしていく所が確認できました、1コーナーから2コーナーに差し掛かったときに確実に近づいているのが判り、バックストレートでその差が3秒以内であるのは確認できました。前車の77号車はドライバーが浜崎選手から岩谷選手に交代されている事は、エントリーリストから判っていたので先ずは追いつく事に専念しました。普段早いドライバーでも始めて乗る車で数十分の練習走行でサーキットを乗りこなすのは難しいものがある事は、以前のレースでGTドライバーですら難しいのは判っていましたので何所かでチャンスがあると気合を入れて走っていると、最終コーナーだけが特に差が縮まる事に気付き、後方に着いてからの2週目に最終コーナーの急勾配でスリップに入り、ホームストレートで並び1コーナーで先行して進入する事が出来ました。その後岩谷選手にミスがあったのか、後方とは差が出来たのですが前方を走行しているはずの伊藤選手は、影も形も無くまるで別クラスのような独走だったそうで、妻曰く伊藤選手が通過して、しばーらく経ってからやって来る状態だったと話していました。笑、、
この後何とか無事にゴールして、キープオンレーシングTEZZO RCとしては、最終戦を有終の美で飾る事が出来ました。太田監督に御見せ出来なかったのが残念でしたが、表彰式には駆けつけて頂き祝福して頂きました。

今回のレースは色んな意味で学ぶ事が多かったレースでした、伊藤選手は一週間後に鈴鹿サーキットでのJSB1000(伊藤選手は`05`06年度のチャンピオン)に参戦されるとの事、前記に述べましたが昔憧れた二輪レーサーで活躍する現役選手であり同年代の伊藤選手と今シーズン一緒に走れた事は、私の生涯でも最高の思い出と成りました。このような環境を作って頂いた太田監督には心からお礼申し上げます。シーズンを通してサポート頂いたメカニックの方、隠岐さまを始めスタッフの皆様に感謝致します。三年前は、サーキットすら走った事の無い私ですが、ここまで有意義なレース活動が出来たのはレースを主催されたフォルクスワーゲンのVTAの皆様、レースに参加されている選手の皆様、なかでも外車の専門誌の皆様に暖かく迎えられレースに参加する事が出来たことが要因だと思います。来年度のレース活動に関しては、現在のところ決まっておりませんが、昨年太田監督に誘って頂いてキープオンレーシングの皆様と知合えましたので今後も良い関係でお付合いさせて頂きたいと思っております。最後にレース活動に参加する為仕事や業務面でサポートしてくれた会社と社員にも感謝致します。


追啓、阿部典史選手・奥野正雄選手・沼田憲保選手
3選手の逝去を悼み、心よりご冥福をお祈り申し上げます。









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