2009年度活動スケジュール







↑TEZZO by Tetsuya Ota



↑太田哲也KEEP ON RACING


TEZZO RACERS CLUBレポート

6月24日(日)
アルファロメオチャレンジ東北シリーズ第2戦 in仙台ハイランド
会員No,131 浦嶋 憲
車種 156GTA
参加内容 走行会

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6月24日(日)念願叶ってのサーキットデビュー、思い起こせばスーパーカーブームに幼少期を過ごし、車、特にヨーロッパのスポーツカーに憧れ、「夢はレーサー」と作文を書いていた頃から三十数年、憧れのサーキットに立つ。
5月の太田哲也とオヤジレーサーズ入会からこの日走行会までの間、装具の準備、車の整備、サーキット走行でのルールなどなど、幸い仙台ハイランドでの走行会も企画しているショップの店長が友人にいたので事前予習することもできたが、何せ走ってもいないで頭で想像するだけなので、日を追うごとに楽しみと期待のワクワクから緊張のドキドキ、更には無事に走れるか迷惑かけないかというハラハラ感とが交錯して変なテンションで日々を過ごしていました。そんな状態でしたので、体調も考慮して当日朝自宅から向かう予定を急遽前泊に変え、仕事を終えてから仙台へ向うことに。
朝食用のおにぎりと寝酒一杯をコンビニで仕入れ、宿に着くと駐車場には仲間らしきアルファが数台並んでいる。太田さんのアルファGTの隣に愛車を並べ、ニヤつきながら2台を眺める。レース仕様のGTと、どノーマルの車では、迫力にこそ雲泥の差はあるけれど、さすがにこう並べてみるとその存在感と美しさは我ながらほれぼれするほど。しかし、夜の高速を走ってきた代償、大量の虫がフロントに張り付き、記念の写真も忘れさせる少々の凹みを感じさせ前夜を過ごしたのでした。

走行会当日、予定より1時間早く宿を出てハイランドへ向かう。商売柄早起きは日常慣れもあるが、レース経験のある友人が神奈川からわざわざ私のデビューを応援に来てくれているというので、先に挨拶をと思ってのことだった。結局どこかで寝ていたのだろう、その場で会うことはできなかったが、先に現着していたTRCメンバーと少し話す機会ができ、初対面の緊張も少し和らいだ。
パドックへ入場し、挨拶もそこそこにチームパドックの設営(少しは雑談と自己紹介で和むかなぁ、と思っていたけど)。やはり太田さんは私のようなチャラチャラした者には近寄りがたいオーラを感じた。
テントの設営から始まり、愛車のライト類にテープを貼り、スポンサーのステッカー、ゼッケンと貼っていくと、いよいよ緊張感も高まってくる。
ブリーフィングが終わり旗の種類を頭に入れ、メカの方から車のチェックしてもらう。ちゃんと整備されていて問題ないですね。との言葉にホッとする(ダメだしされたらどうしようと内心不安だった)。
その後クラブミーティングで太田さんよりレクチャーを受け、いよいよサーキットへ。

まずは太田さんのGTの助手席に乗り込み、コースへの入り方からラインの取り方を教わるが、すでに舞い上がっているのでラインなんて半分も覚えていない。しかも乗り込む前はブレーキのポイントやシフトのタイミングなどいろいろ見ておこうなんて考えていたのに、太田さんが指差すラインを見るので精一杯、結果はただ助手席に居ただけだった(なさけない)。
そしていよいよ自分の車に乗り込みサーキット走行、ペダルを踏み込みハンドルを握りシート位置を決める。普段よりちょっと窮屈目にセット、ノーマルとはいえ、セミバケットのシートはちょっと高めの設定なので目線が高く、ヘルメットが天井につきそうなくらい。
しかもメーター類が見えずらいし、シフトも窮屈。ハンドル操作を優先にシート位置を決めた結果が、ヘルメット着用と重なってやたらと窮屈な設定になってしまった。それでも一走りしてから調整しようと、メンバーの後についてコースイン。
走り出してすぐに違和感がではじめる。それは普段の走行とは違い、やたら静かなことだ。ヘルメットをかぶっていることで音が聞こえにくくなり、普段マフラーやエンジンから聞こえる音でスピードを感じていたので、それがいきなり低くなり感覚が鈍って、慣れるまでスピードに乗れず、とにかく前の車に必死についていく、ブレーキポイントもラインもどこをどう走ったのかなんて覚えていない。何周かして太田さんの「何週も走り続けないで、たまにピットインして反省する」との言葉を思い出し、パドックへ戻ってクールダウン。反省しようにもどう走ったかなんて覚えていないから、気持ちを落ち着けて、シート位置をもう一度調整して再スタート。今度は耳も慣れてたまにメーターも眺めることができ、前の車の動きを見ながらライン取りやブレーキポイントを少しずつ確認することができた。
一回目の走行会が終わりパドックへ戻ると、しばし放心状態。生まれて始めて無我夢中という言葉が使える自分がそこにいました。

昼食をいただきながらメカの方や他のメンバーからいろいろとアドバイスを貰う。理屈ではわかっていても、実際走ってみるとぜんぜん別の世界。悔しい気持ちを「まずは何事もなく走った」となだめ、午後一のアルチャレ予選をスタンドで眺め、早い車のライン取りやブレーキポイントを参考にイメージを高める。
走行会2本目、カルガモ走行でラインを確かめ、前方で徐々にスピードの上がる太田さんのGTを追いかける。当然ついていけるはずもなくほぼ単独走行になる。その間、自分なりにラインの取り方やブレーキポイントの確認をしながら徐々にスピードを上げていき、前後のスライドやアンダーの出方を感じ、走らせ方を確認していく。友人からのアドバイスでも、FF車は曲がる角度を決めてやってあとはアクセル踏んでけば抜けられるから。と言われたが、インに入るのがどうしても早くなり、アンダーに耐えながら抜けていくことが多くなかなか満足のいく走りにはならない。それでも気合で、とばかりに周回ごとにスピードを上げて行ったのだが、そんな矢先ストレートエンドでのブレーキングからシフトダウンで、ブレーキペダルから足がすっぽ抜け、思いっきりアクセルオンしてしまった。慌ててブレーキを踏みなおしたが、オーバースピードでコーナーに入り大きく膨らむ。幸いコースアウトとまではいかなかったが、冷や汗ものだった。
そのままパドックへ戻り休憩、時間はまだあったのだが戻ったとたんにドッと疲れがきたのでそこで今回の走行会は終了。

初めてのサーキット走行は、緊張と興奮とで漠然とした思いしか残ってはいないが、普段の公道走行では感じられない世界、特にも自分と車との関係が最も重要なことを改めて感じることができた。早く走ること、それにはいかに自分と車が一体となって状態を理解し合えるかだと思う。私の車は高性能なものなのは充分わかっている。しかしそれを操作する自分はまだまだ何もわかっていない。これからサーキット走行を楽しんでいくためにも、もっともっと自分と車の関係を好いものにしていきたいと考えている。
まずは今回、安全面での装具や足回りのチェックは最低限できてはいたが、操作のしやすいポジションと身体を預けるシートとベルトの重要性をつくづく感じたので、まずはそこから手を加えていきたいと思った。
少々お金はかかるが、いっぺんにではなく、自分のレベルを車と相談しながら楽しんで行きたいと考えています。

最後にこの機会に出遭えた、太田さんをはじめTRCスタッフ、メンバーの皆様、遠方から応援に来てくれた友人と理解ある家族に感謝致します。
ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。








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