2009年度活動スケジュール







↑TEZZO by Tetsuya Ota



↑太田哲也KEEP ON RACING


TEZZO RACERS CLUBレポート
 
By伊藤広一

4月8日(日)
アルファロメオチャレンジ東北シリーズ第一戦 in 仙台ハイランド
会員No.121 伊藤広一
車種 アルファGT2.0
参加形式 走行会

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今回が生まれて初めてのサーキット走行。前日夕方に仙台入りし、翌日の体調を考えて早めに就寝。先輩諸氏の話しだと「なかなか眠れなかった」とのことだが、温泉に浸かった後はロングドライブの疲れもあってか直ぐに熟睡。意外と図太いのか? 朝目覚めると路面が濡れている。「雨?? え〜!!」と急速に不安が高まるものの、駐車場に停まっている数台のアルファロメオを見ると「チームの皆がいる」との想いから少し気持ちが落ち着き、いざ仙台ハイランドへと出発。

 仙台ハイランドに到着。初めてのサーキット。周囲にはカラフルな車や轟音を響かせる車など、おじさんにとっての「非日常」が始まりました。雨が激しくなったり止んだり気まぐれな空模様のなか、何をどうしていいのか全く分からないながら、太田さん・スタッフの皆さんの指示に従ってテント設営・ステッカー貼り・車輌メンテナンス・ドラミと淡々と進んでいきます。スタッフの皆さんの手際良さは見事です。

 いよいよ午前の走行会の始まり。レーシングスーツを着てヘルメットを被ると気分はいっぱしのレーサー。だけど目の前の濡れた路面を見ると心の中ではまたまた不安が頭をもたげてきてしまう。ピットに整列して太田さんの引っ張りによるカルガモ走行が始まり、ミーティングで言われたように周囲の車を確認しながらコースイン。コースに入ったとたんに最後尾の私にどんどん早い車が迫ってくる。言われた通りウインカーを出しながら路を譲ること数回、後ろと横ばかり見ていた自分に気付き、前を見ると前車はだいぶ先に行ってしまっている。「これじゃラインを覚えるどころじゃない」、奮起して前車を追いかけラインをトレースしはじめた時点で直ぐにピットイン。結局理解できたのは1〜5コーナーまで。う〜ん、情け無い。

 ピットに戻り深呼吸してからコース図を確認しイメージを作る。太田さんが言ったように、一度停まって走り方を考える作業は高揚した気分を落ち着ける効果が絶大。次は考えながら走ることができそう。

 そのうち太田さんドライブのGTに同乗走行のチャンス到来。ものすごい横Gがかかるけど、車の挙動はすごく自然。インへつく時はきちんと減速しているし、立ち上がりではアンダーステアというよりは、むしろ車が行きたい方向へ自然と向かっているような走り方。ウエットなコンディションでリアの挙動が少し乱れるシーンはあっても本当に自然な走り方。ものすごく速いんだろうけど乗ってて恐怖を感じることは全くありません。スゴイ人です。本当に。

 ピットに戻り太田さんのラインをコース図で復習。頭の中でコースを2周したところで午前の走行会は終了。あっという間の1時間。もっと走っておけば良かったかな? でもイメージが少しできてきたのでOKと自分を納得させる。

 昼食の寿司とモツ煮が美味い! なんだか遠足の子供のような気分。 そういえば社会人になり、結婚し、子供が生まれてから、自分のことでこんなに興奮したり不安になったりしたことは無かったなぁ。仕事も家庭も大切にし、それなりに一生懸命やってきたつもりだけど、まだまだ自分はいろんな事ができるんだ! どんぶり一杯のモツ煮を食べながら、一人で誇らしげな気分に浸る。これがKEEP ON RACINGの精神なんだな。

 昼食を腹八分目で我慢し(モツはお替りしてしまったが)、走行会だけ参加の私は予選の応援。皆速い!ホームストレートでシフトアップするタイミングが自分とずいぶん違うし、1コーナーのブレーキングも何周回っても全く同じように確実にこなしている。よしよし、とコース図にブレーキングポイントを書き込む。早く自分でも試してみたい。

 午後の走行会。午前中のイメージ通りに走れるか? 1〜3コーナー、うん、まずまず。4,5コーナー、これもなんとかイメージに近い。シケイン、うまく行った! 続く右・左、あれ? どうするんだっけ? 一生懸命覚えたはずのラインがすっかり頭から消えている!! おまけに2速にシフトダウンするつもりが回転が合わず3速のまま進入し、続く登りでおもいっきりもたついてしまう。やっぱり頭で考えるほど簡単なものではない。 2週目では下りからの左コーナーで目の前の前車がスピン。午前中の自分なら頭が真っ白になったはずだが午後は少し落ち着いている。後ろの車を確認しながらラインを外して回避。うまく避けられた。でも鼓動は早くなっているのが判る。もう少し走りたいけど、ここでピットに入り気持ちを落ち着けよう。 結局午後の周回は6周。タイムは遅いながらも安定してきている。次回に向けた改善点も自分なりにハッキリしたのは収穫大。

 あとはARC決勝の応援。レース観戦も初めての自分だが、やっぱり走行会と違って決勝は独特の緊張感を感じる。みんな無事に戻ってきてね。レースがスタートすると爆音が一斉に遠ざかっていく。みんな速いし音もデカイ! 見ているだけなのにワクワクする。結果は太田さんが優勝、チームの皆さんも表彰台に立つ結果となり、シャンパンファイトも生で見ることができた。みなさんオメデトウ。

 あっという間の一日。仕事も家族も大切。だけど、自分自身の人生をどう生きるか。まだまだ自分にも出来ることがある。自分が行動することでKEEP ON RACINGの精神の一部を感じた一日でした。太田さん、そしてメカニック、スタッフのみなさん、ありがとうございました。










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