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午後3時・・・心拍数はいくつまで上がったのだろう？「大丈夫！俺なら出来る！楽しもうぜ！」自分に聞こえる様に大声を出した。（太田哲也氏著　生き方ナビ　Ｌａｐ37参照）ついにその時は来た！周りが動き出したので走り始めた感じ。あっという間に155が抜いて行った。水しぶきがひどく、ワイパ−を激しく動かした。滑りやすい路面、暴れるマシンと格闘する。俺もジャン・アレジだ！！（中島　淳一氏　レ−スレポ−ト参考）

一周終了、まだ中島さんの車が見える。何とかやれそうな感じに自分をとりもどした。

前を走る155に付いて行ける。もしかしたら抜けるかも？その機会をうかがっていた矢先、やってしも〜たぁ〜！最終コ−ナ−でお家芸のスピン炸裂！！しかし回りながらもブレ−キを踏み、コ−ス上に車を止めすぐさま1速に入れ走り出す。これだけ経験すると冷静なものです。自分でもビックリ。しばし前も後ろも気にする事ない孤独な時間を過ごす。ライン取りやブレ−キングポイントを確認しながら走行する。そろそろかな？と気になりだす。そう、トップの車が来る時間だ。周回遅れは嫌だ！気合を入れ走る。走る。ん？今なんか見えたぞ。でかいグリル。太田さんのＧＴだぁ！！自分の後ろを指さしチェッカ−が振られた。もう1周出来る。ラッキ−！自分のドライビングを愛しむ様に走りゴ−ル！仲間が手を振っているのを、何回もガッツポ−ズをして応えた。サイコ−！ポストのイエロ−フラッグも健闘を称えてくれているかのようだ（チョ−気持ちイイ）しかもクラス2位のおまけ付き！総合何位？と聞かないのが大人のマナ−（笑）

今回改めてチャレンジについて考えてみた。たった一日の事だが、この日を迎えるにあたっていろいろな格闘をする。仕事の調整、資金繰り、家族の理解、本当に出来るのかと思う心、などなど・・・。傍から見ればただの車遊びに見えるかもしれない。金持ちの道楽とも。しかし自分はごくごく普通のサラリ−マン。若い時は何かと理由をつけて諦めていたと思う。歳をとりそこからは何も生まれないと悟った。このチャレンジはリベンジでもある。もしオヤジ達がこんな自分を見て、あんな奴が出来るなら俺も・・・と思ってくれたら光栄だ。また若い人達には、大人になると面倒臭い事も多いけれど「今、俺、すごく面白い所にいるよ！」と言ってやりたい。