TEZZO LSDストーリーその2〜太田選手と開発メーカー対談
TEZZOでは、信頼性のあるKAZZをベースとし、耐久性はTEZZOデモカーでアルファロメオチャレンジへの参戦車両にてテストを行ってきました。
そこで、今回、太田選手とTEZZO
LSDのメーカーであるKAAZの担当者の対談が実現しました。
LSDは「運転の楽しさが味わえる」
KAAZ: 太田さんは実績あるプロレーサーなのでLSDのフィーリングをぜひ、聞きたいです。アルファはFFですけど、FRでもLSDは装着されてましたか?
太田: プロのときはミッドシップやFR車がほとんどで、すべてLSDは装着されていました。
FFに装着されたクルマに乗ったのは、グループAのアドバンワークスのカローラFXです。MUGENシビックと競争してました。レースをはじめて4年目、それまでずっとフォーミュラ主体できて、本格的なツーリングカーに乗ったのがこのときはじめてでした。さらにLSDがついたFFの初経験でもありました。
ビックリしましたよ。
FF=アンダーのイメージじゃない!
FFこそLSDなんだなって。
FRよりもLSDでの変化量が大きいんですよね。
KAAZ: FFでデフがついていないクルマは、サーキット走行しても面白くない。踏めないですよね。
太田: サーキットではアクセル踏むのが楽しいからね。FF車は我慢が必要だけど、LSDを入れると踏める楽しさがある。
KAAZ: 普段は、いつまでも全開で走れませんからね。
太田: そう。だからLSDは、速さだけじゃなく“楽しさがある”っていうこと。
KAAZ: タイムを削る目的、プラス楽しさですね。LSDを入れるとセッティングが変わる
太田: ところで、2リッターの場合は、ノーマルエンジンだと抵抗でいくらかパワーロスになるってことはありますか?
KAAZ: パワーロスはあるかもしれません。でも、直進ではロスはないですよ。
太田: デフは、効いてないからね。
KAAZ: コーナリングでデフが効くとかかりますから。
太田: なしだと駆動がかかってないわけだからね。
KAAZ: はい。でも、2リッターでも問題ないですよ。
太田: LSDを入れると足(セッティング)が変わるからさらに面白くなるよね。
KAAZ: 足のセッティングがリセットされるから、できれば足回りを変えるのであれば、その前か同時に変えるほうがオススメではありますね。現状では、足回りを入れた後にLSDを考える方が多いみたいですけど、ノーマルのデフで足をつめていくよりタイムアップできると思います。
太田: タイムアップの近道になる。
KAAZ: はい。
太田: ぜひ、LSDで運転の楽しさを味わってもらいたいですよね。
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