DTT ECUチューン (Digi-Tec by TEZZO)


[概要]

DTT ECUチューン(Digi-Tec by TEZZO)は、ドイツ・Digi-Tec(デジテック)と日本・TEZZO(テッツォ)が共同開発するECUソフトウェアです。
2011年、TEZZOはDigi-Tecから提案を受け、日本市場に対応したECUチューンの共同開発をDTT(Digi-Tec by TEZZO)ブランドで行う事にしました。
Digi-Tecはドイツを拠点に絶大な信頼と実績を誇る世界でも有数なECUチューナーですが、そのメインの開発拠点はドイツであり、道路環境が大きく 異なる日本やアジアにおいては、地域性を考慮したきめ細かいチューンが望まれます。そのためにTEZZOの開発プロデューサーである太田哲也によるセッ ティング能力を活用し、よりきめ細かいセットアップを行い完成度を高める狙いです。
DTT ECUチューンは、貴方の愛車を内部からさりげなく安全にかつ確実に高性能に変化させます。強い加速感や気持ちの良いドライブフィール、日本とヨーロッパ の道路環境の違いから生じるヨーロッパ車の違和感の解消、サーキットでのタイム短縮。こうしたことを望む方にはDTTで大きな満足感を味わって頂けること でしょう。

[特長]

@きめ細かいセッティング
DTTがECUをモディファイする際に使用するプログラム領域の各種パラメーター は、 競合他社が変更できるパラメーターよりも圧倒的に多く、純正ECUの持つ各 種センサーのワーニングや学習機能を変更することなく、プログラムを奥深く効率的に書き換える事が可能です。
それ故、状況に応じた個別対応が可能となるため、扱いやすく、確実性と安全性を高く保ったまま、最大効果を発揮するエンジンセッティングが可能となるのです。

ATUVによる信頼性
DTTの提供する「ECUソフトウェア」はTUV(トゥフ、ドイツ技術検査協会)DIN ISO EN 9001:2000 の厳しい検査基準に合格しています。
一般的にプログラミング変更によってノーマル状態に比べて強大なパワーやトルクを手に入れる事が出来ますが、TUVの認証は車を超高速で安全に走らせるた めの保証書のようなもので、エンジンだけでなくミッションやデフなどに対しても厳密に耐用年数の保持を義務付けます。つまりDTTには世界でも極めて厳し いTUVの工業製品に対する信頼性のお墨付きが与えられているわけです。
私達DTTは長時間走っても不具合を出さないことを前提に、安全性を確保した上で、高出力で、尚かつ燃費に秀でるような全体のバランスを重視するのです。

Bチェック走行
ECUチューンは確実にパワーアップしますが、人間の身体は慣れてしまうとそれが当たり前になってしまい、パワーアップが感じられなくなることもありま す。私たちは確実性のためにチューニング施工後、専門知識を有したスタッフがチェック走行を行い、確認します(当社ショールームTEZZO BASE及びプロショップ受付に限る)。

[製品ラインナップ]

DTT-sports
アルファロメオ全車種、FIAT&ABARTHメイン車種、フェラーリ一部車種ラインナップ済み。その他メーカー車種も順次リリース予定。市街地での加速 力、扱いやすさを重視したセッティング。ストリート?ワイディング?サーキットに最適。とくに低中回転領域のトルク大幅向上。燃費向上。
価格体系:ステージ1orステージ2

DTT-circuit
開発検討中。4000rpm付近から上のトルク重視。レブリミット書き換え(車種による)。
サーキット走行をメインに考える方に。市街地ではDTT-sportsよりも発進加速が弱く感じます。サーキット補償適用外となります。
価格体系:ステージ2

DTT-race
車種限定で開発中。信頼性よりも極限のトルク&パワー。ワンオフ対応となります。サーキット補償適用外となります。 価格体系:ステージ3

[価格体系]

車種別製品定価は別表参照(ページ下部からリンクをご覧ください)  

ステージ1
製品定価+工賃3万円程度(ECU脱着、ソフト書き換え、チェック走行含む)

ステージ2
製品定価+工賃(ECU脱着、ソフト書き換え、チェック走行含む)+リセッティング工賃3万円程度

ステージ3
ワンオフ対応。現車チェック後に施工メニューを検討。価格応談

[メンテナンス]

なお、チューニングで高性能化しますので、施工後は必ずエンジンオイル・プラグ交換を行って下さい。
また、低年式車両はエアフローメーターの交換をおすすめします。また、高性能エンジンに見合った上質な
オイルの使用もお願いします。

[FAQ]

Q.どのくらいパワーが上がりますか?
A.詳しくは別表をご覧ください。数値は、車種やお車の仕様、個体差によって若干異なってきます。DTTは、パワーだけでなく中低速トルクを重視した総合的判断に基づき車種専用開発を行っております。パワーアップのみならずフィーリング向上もご体感いただけます。

Q.トルク特性やパワー特性がピーキーになったりしますか?
A.いいえ、むしろ扱いやすいとのご感想を頂いております。基本的にエンジンの効率を上げ加速力を強めますので、トルクカーブが底上げされる感じになります。従って低回転からスムース&パワフルで乗りやすいフィーリングとなります。
ベース車が遅い場合は、スムースというより故意に明確な味付けをしているケースもあります。

Q.燃費は悪化しませんか?
A.DTTは定速走行時は、ノーマルよりも理論空燃費に近づけてあるため、かえって燃料消費量が抑えられます。→参照:省エネ運転のコツ(工事中)

Q.マフラーやエアクリーナーを交換していますが?
A.基本的にはTEZZOカーボンエアインテークシステムとTEZZOスポーツマフラー装着を前提に最大効果が得られるようセッティングしておりますが、純正品であれば問題はありません。
本来、ECUチューンは吸排気系の変更や個体差に応じて個別に行うべきです。昨今の車両は触媒等を改造した場合、個別セッティングを行わないとエンジンの フェイルセーフ機能により、パワーが絞られてしまう場合もあります。TEZZO及び純正品以外のものに関してはECUの個別セッティング(ステージ2 リ セッティング工賃3万円程度プラス)をお勧めします。
またエンジン内部のチューニングを行っている方は、チューニング前に必ず変更部分をお知らせください。

Q.スピードリミッターは切れますか?
A.切ると言うより、ECUの持っているリミッターの数字を上げることは可能です。例えばリミッターをノーマルの250km/hから300km/hに変更 することで、実質的にリミッターを解除したことになります。DTTではお客様のご希望により設定を行います(車種による。DTT-circuit以上 で)。サーキット専用となりますので公道でのご使用はお控えください。
アウトバーンなど速度制限のないドイツにおいてスピードリミッターが付いている原因はタイヤの性能にも関係があります。210km/hが上限の標準タイヤ であれば車両のスピードリミッターは当然210km/hとなります。リミッターカットをした場合は必ず速度適合するタイヤをご装着ください。

Q.レブリミットはあげられますか?
A.エンジンによります。開発段階でのテストの結果、問題がないと判断された車両は、レブリミットを300?500回転あげる場合があります。また極限まで性能をこだわる方に対応します(DTT-circuit、DTT-race サーキット専用となり保証対象外です)

Q.どうしてパワーをあげられるのですか?
A.加速領域で燃料をリッチにすると同時に点火時期変更などの最適化を図りトルクカーブを持ち上げます。また定速走行時には理論空燃費に近づけることで燃費の改善も図れます。

Q.トルクやパワーが上がると耐久性は大丈夫ですか?
Q.チューニングによる弊害はありますか?

A.基本的にはありません。ドイツでTUVの認証を受けておりますので、書き換えによるトラブルなどは今までにありません。ただ出力が上がっている為、当然ノーマルより車両に負担がかかります。エンジン、ミッション等のオイル交換などメンテナンスは入念に行ってください。
A.自動車メーカーは設計する上で、非常に大きなマージンを取っています。これは、劣悪な燃料を入れられたとしても、整備不良でも、ある程度走行できる車 両を供給するためです。先進国できちんとした燃料を入手できるユーザーにとっては、このマージンは大きすぎるもので、安全な範囲で余計なマージンを削って あげることによりパワーアップします。
また昨今のノーマルエンジンはco2対策により理論空燃費よりもはるかにリッチなセッティングを施します。これを理論空燃費に近づけるのであり、耐久上の問題はありません。
但し、上質かつ適正なガソリン、オイルなどのご使用はお願いします。

Q.チューニング時のメンテナンスは?

A.エンジンオイル、プラグ交換は施工時に必ず行ってください。また低年式車両はエアフロメーター交換をお勧めします。

Q.保証はありますか?
A.DTTのチューニングデータは、何十台もの車両でテストし、ドイツの厳しい認証機関“TUV”の認証を取得しています。また万が一に備えノーマルデータを最低でも5年間保存しております。

Q.ディーラーでのメンテナンスは受けられますか?
A.問題ありません。車両のオリジナルデータをベースに書換を行いますので、テスターでのメンテナンスに不具合が出ることはありません。何らかの理由で データを書き換えられたりECUを交換されてしまった場合でも、一年間のアップデート保証により、再度、書き換えを行ないます。

Q.車両の診断・メンテナンスをしてもらえますか?
A.はい。書き換えの際には車両テスターによりFaultのチェックを行っております。

Q.Dレンジのシフトタイミングを上げて欲しいのですが?
A.近年の車両はトルクの落ち込みをセンサーが感知してシフトアップしています。よって、数字を変えてもタイミングは変わりません。 反対にエンジンのト ルクピーク上がれば、当然シフトタイミングも上がります。 この理由から、デジテックではATのコントロールユニットの書き 換えはしておりません。

Q.チューニングデータ開発は誰にでもできるものなのですか?

A.いいえ。数字を変えるだけなら、多少の知識があればできるでしょう。しかし、エンジン性能をトータルに上げるためには、多くの情報とテスト環境 が必要です。DTTは海外の自動車メーカーや部品メーカーとの膨大なネットワークを通じて多くの情報を獲得しております。これをベースにチューニングを行 なうので、最適化に必要な細部までデータを解析し、書換えを行なうことが可能となります。ですからデータの品質は純正品と変わりません。

Q.他のサブコンなどによるチューニングとの差は?
A.パワーやトルクだけを求めるなら、お客様の考え方によるでしょう。DTTの書き換えの大きなメリットは純正のフォルト制御やエラー管理などが保たれることです。

Q.他のECUチューニングメーカーとの差は?
A.端的に言えば書き換えるポイントが違います。燃調とタイミングだけを書き換える方向のチューナーが多い中、DTTはECUが持つ「補正」機能をも利用 しております。TUV認証を受けており、自動車メーカーが定めたハードパーツの耐用年数に影響を与えない範囲で書き換えをしておりますので、
安全性が高いことが特徴です。

Q.すべての車種に対応可能ですか?
A.前述したようにDTTは燃調とタイミングだけを書き換えるのではなくECUが持つ「補正」機能をも利用しておりますが、全ての車種に適用できるかとな ると、本音でいうと我々にもわからない所を書き換えている場合があり、全ての車種は読み込めないのが現状です。それが何かをつきとめられる車種もあれば、 全く隠れていて見えない車もあります。その場合はDTTとしては基本的に製品化をあきらめております。

Q.スロットルコントローラーとの相性はどうですか?
A.TEZZOスロットルコントローラーは動作確認済みです。TEZZOスロットルコントローラーは車種別・エンジン仕様別専用開発となっており、ノーマ ル車のデータを解析したうえで個別にきめ細かいチューニングを進めることでノーマル車の本来の性能を最大限に引き出します。TEZZOスロットルコント ローラーとDTTを同時装着した場合は、相乗効果で目覚しい効果を発揮します。
他社製スロットルコントローラにつきましては動作確認はとれておりません。とくに車種別・エンジン仕様別専用開発ではない汎用タイプやユーザーにセッティ ングを委ねるタイプのスロットルコントローラの場合は、セッティング不良部分がより強調され、その他不具合が生じる可能性もありますのでご使用はお控えく ださい。
なおTEZZOスロットルコントローラーに関しまして、公道でのRモード選択はお控え下さいますようお願いします。N・Sモードのご使用をお勧めします。
また、エンジン停止時は、慣れていない次に乗る方のためにも、Nモードに戻しておくことをお勧めします。詳しくはTEZZOスロットルコントローラーの解説をご参照下さい。

Q.パワーアップはどのくらいしますか?かなり変わりますか?
A.パワー上昇は別表をご覧ください。パワーは最大トルクに回転数を乗じますが、中間領域において幅広くトルクアップが実現するため、数値以上に加速力は強まります

[車種別価格表]