2009年度活動スケジュール







↑TEZZO by Tetsuya Ota



↑太田哲也KEEP ON RACING


TEZZO RACERS CLUBレポート

6月28日(日)アルファチャレンジ東北 Rd.2
場所:仙台ハイランド

会員No.141 伊藤広一
車種 アルファGT2.0
参加内容 走行会&アルファロメオチャレンジAR150-6

伊藤広一


TEZZO6月28日、あいかわらずサーキットの朝は早い。場所は仙台ハイランド。思い起こせば2年前に走行会ではあるがサーキットデビューもこのハイランドだった。今でも当日のことは鮮明に覚えている。事前に座学で太田師匠から走行ラインは教えてもらっていたが、いざコースインするとどこをどのように走ったら良いのか分からず、どんでもないスピード差で横を追い抜いていく先輩チームメイトの走りにひたすら感心していた。あんな風に走れたらいいなぁ。。。  そして昨年には無謀にもレースにも参加した。心臓が飛び出しそうなスタートの緊張感。どんどん遠くなる先輩達の後姿。色々な想いはあったが、目標タイムだった2’30"を切ることができ、遅いながらも着実な進歩にそれなりの充実感を覚えていた。

 そんなよちよち歩きのオヤジレーサーも3年目を向かえた今年、1年ぶりのハイランドでのレースだ。順位はともかく、自分がどの程度成長したのかを計る意味でとても楽しみにしていた。目標タイムは27秒台に設定した。このタイムをキープできれば同クラスの先輩達の背中を見失わずに走れるはずだ。

TEZZO 久し振りのコースということもあり太田師匠の座学に真剣に聞き入った。そしてコース図に昨年書き込んだメモを見ながら頭の中でイメージ走行を繰り返す。苦手としていたコーナーも自分なりにイメージが作れてきたので走行が楽しみだ。

 今回は予選が午前に行われ、結果は2’27”725でクラス3位。自己ベストであると同時に目標タイムをクリアしたのには自分でも驚いた。ずっと目標だった先輩チームメイトの二人から1秒以内の差で、グリッド順でも二人に続くポジションにつけることができた。 昨年との違いは何だろう、と考えてみる。昨年はコースのどこを走っているかも良く判らないまま、早くインに入りすぎてCPに付けなかったし、そこからアクセルを踏み込むとアンダーステアがひどく、ほとんどアクセルを踏めない状態で走っていたと思う。今年は自分の走りたいラインが見えたし、アンダーもそれほど気にならなかった。予選の結果にひっそりとだが素直に喜んだ。

TEZZO 予選の後は昼休み。いつもように山田うどんさんの御好意で美味しい昼食(Specialカレーうどんだよ)を頂き、更には太田さんのお知り合いの方から頂いた朝取りキュウリとトマト、サクランボまで頂戴し、まるでピクニックのような素敵な昼食となった。応援頂いている皆さん、本当にありがとうございます。そして昼休みの間も太田師匠を交えてチームメイトと各コーナーの走り方などを研究するなど、走っている時間以外もとても充実した時間を過ごすことができた。

 午後は走行会で始まり、チームメンバーは太田師匠による同乗走行からスタート。そして同乗走行で自分のラインをもう一度確かめてみる。ラインは概ね良さそうだが、アクセルを開けるポイントが自分よりも若干早く感じる。コーナリングしている時間が短く感じた。どこが違うんだろう?? 決勝直前であまり考えすぎると自分の走りができなくなってしまうかもしれないので、将来の課題として今回は高望みしないことにした。ちなみに今回、師匠は2Lのセレスピードながら、メンバーの多い150-6クラスではなくクラスを上げて150-3からのエントリーだ。同じ2Lでどんなタイムがでるのか興味深々。

TEZZO 走行会を早めに切り上げ決勝に備える。パドックに整列すると徐々に緊張感が高まってくるのは始めてのレースと同じだ。目の前にはチームメイトの先輩が2台。後ろにはハイランドが始めての新しいチームメイトも続いている。フォーメーションを終えグリッドに整列すると、昨年ははるか遠くに見えたシグナルがぐっと近くに見えるではないか! 今回は先輩達の後姿を捉えながら走ることが目標なのでスタートの失敗は許されない。

 3分前、1分前、30秒前、とボードの表示が変わっていき、全神経をシグナルと右足に集中しその時を待つ。シグナル点灯、そして消灯。スタートだ! 数台前の145はその軽さを活かしてどんどん遠くなっていく。そして後ろにいた2.5Lの156が横をすり抜けて行く。でも同クラスの先輩二人とは同じ距離を保ったままだ。団子状態の1コーナーで前の156にブロックされた常勝チームメイトNさんの横を同じくチームメイトのHさんのGT(ほぼ同一仕様)がパスしていく。密集した隊列の状態で3コーナーを超えてシケインへ突入。この後の緩い左の登りでNさんの車よりも僅かに鼻を出していた2.5L の156がインに寄せてきてNさんが少しアクセルを緩めたが見えた。チャンスとばかり次の右コーナーのインを取りNさんをパス! 参戦2年目にして始めてNさんの前に出た! 後ろに目をやるとNさんの後ろには更に3台ほどのマシンが団子になっており混戦状態。少しの間は目の前の2.5Lの156に集中しても大丈夫のようだ。そして1周目の最終コーナーが迫ってくる。前の156は思ったよりも早めにインに入っていく。インに付くのが早すぎると思ったので、思い切ってアウトから横に並んでみると、案の定、隣はコーナリング中にほとんどアクセルを踏めない状態になっているようで最終コーナーの中間で一歩前に出ることができた。1周目で2台をパスできたことになる。

 続く2周目からは前を走るチームメイトのGTを追いかけることになった。先輩HさんのGTと僕のGTはほぼ同じチューニングのためマシンの差は無いに等しい。4周目、ついに前を走る先輩に追いついた。スプーンを抜け、次の右複合コーナーでインに入る! でも先輩も容易には引き下がってくれない。3つのコーナーを併走しながら駆け抜けるサイド・バイ・サイドの状態が続き、目の前に左ヘアピンが迫ってくる! 先輩は外目一杯に直線的にブレーキング。あれ? 前の周回よりも随分アウトに寄っているぞ。混戦状況から早く脱したいとの想いから少々窮屈と思いながらもインに入りフルブレーキ! そのままステア左に切ってリアを流して ・・・・ 思った通りリアがズルズル滑り始める ・・・ でもそこはアウトの縁石の上 ・・・  あぁぁぁぁ ・・・・ 気がつくとリアの2輪がコースアウト。左を先輩HさんのGTが駆け抜けていく。 ちょっと無理しすぎたか。一人ヘルメットを叩いて反省。幸い同クラスの後続車からはまだ大きくリードしている。接戦から離脱したことで少し冷静になることができた。残り周回は順位をキープすることに専念しよう。

 残りの4周はラインを忠実にキープすることを心掛け慎重に周回を重ねた。そうして向かえた最終ラップ。ホームストレートのブレーキングポイントでミラーを確認すると後ろに赤い147が迫ってきている。えっ! もしかして太田師匠にラップされるの? 同じ2Lなのに周回遅れにされちまう?? 3コーナーを抜けもう一度後ろを見るとリードは1秒程度。そしてドライバーは師匠と全く同グレードの初参加となるチームメイトのIさんだ。初参加とはいえGTRでサーキットを走り慣れている方なので油断できない。4周で追いつかれたということは自分より1秒近く早いタイムで周回しているはずだ。気持ちを再び戦闘モードに入れ直す。コーナーを抜ける度にミラーを確認していると、後ろはかなり無理をして走っているようだ。このまま大事に走り切れば大丈夫だろう。そしてその通りに走り切り無事チェッカーを受ける。終わった。

TEZZO ピットに戻ると自然にチームメイトの輪ができ互いの健闘を称え合う。基本的にレースは勝負の世界だが、我々の輪の中では相手に勝つことだけが目的ではなく、オヤジ世代の自分たちをいかに成長させるか、に主眼を置いているため、「勝った」「負けた」で騒ぎ回るメンバーはいない。まだまだ未熟な自分にとっては本当に「大人」なチームだ。

 今回の結果はクラス2位。表彰台に上れたのは嬉しかったが、何よりも当初の目標タイム27秒台を予選で出すことができ、そして決勝では26秒685というタイムを出せたこと。昨年の29秒031から2秒半も短縮できた! 師匠からは何度か「速くなったね」と声をかけてもらったことはあったけど、予想外の初優勝となった4月の第1戦は雨のSUGOはチームの中では1人だけLSDを装着して臨んだレースであり、自分の中では本当に速くなってきているのか自信が無かった。でも今回は昨年とタイムの比較が行えるコースとコンディションであり、チームメイトとのマシン差もほとんど無い状態での比較ができ、自分の成長を実感できたのが今回のレースでの最大の収穫だった。そして同じ2Lセレの仕様で1クラス上でのエントリーとなった太田師匠のタイムはというと、23秒台前半! 速すぎます。。。 そして今回初参加のチームメートIさんも順位は4位ながらベストラップは25秒台後半。上には上がいます。精進あるのみです(笑)

 いつもながら亀の歩みのようなペースで成長する素人オヤジに辛抱強く指導してくれる太田師匠、そして戦うオヤジをしっかりサポートして下さるメカニックの皆さん、本当にありがとうございます。他にもいつもサポートして下さるスポンサー各社、応援に駆けつけて下さる皆さん、事務局の皆さん、本当にありがとうございます。これからもチャレンジを続けていきたいと思いますので、今後もよろしくお願いします。

TEZZO





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